保護猫を迎えた理由【２】
今週のお題「ねこ」
猫を迎えるにあたり
『保護猫を迎えること』を選択した理由について
何回かに分け つらつらと書いています。
前回までのお話はこちら ↓
あの日の約束
日が落ちても、彼らと離れがたくて
特に寒い冬や冷たい雨の日には、
彼らのことが心配で
親が居ない隙に
こっそりと家の中に上げたりもしていた。
残念ながら 我が家は古くて狭いアパートで
しかも父が大の猫嫌い。
帰宅した母に 何度も「飼いたい」と言っても
聞き入れてもらえる訳もなく。
母に「居たところに戻して来なさい」と言われ
父には「捨ててこい！」と怒鳴られた。
その度に 無邪気にじゃれてくる彼らにと泣く泣く別れた。
その後 彼らと別れた場所に何度も足を運んだが
二度と彼らに逢うことはできなかった。
今でも 後ろを付いてきた彼らの瞳を思い出すと胸が苦しくなる。
別れるその時まで、疑う事なく私を見つめていたのに・・・。
無力な私が 胸に刻んだ約束は
大人になったら
お金持ちになって
大きいお屋敷に
捨てられたりして
飼い主のいない猫を
みんな拾って
ずっと一緒に暮らすんだ。
これを言うと
大抵の大人に 鼻で笑われたけれど
その約束を胸に抱き続けたまま 自分も大人になった。
つづく
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