猫のための『健康管理』と『災害の備え』
猫のために『健康管理』と『災害の備え』をしていますか?
今日は3月11日ということもあり、改めて考えました。
前半は、猫のための『健康管理』に関して、後半は、猫のための『災害の備え』について書いてみました。
※尚、実際に常備しているものは獣医さんや保護された方からアドバイスを頂いたり、猫の病気や猫の防災に関する専門書、猫と暮らす方のブログを参考にしています。
『健康管理』のために意識していること
人間と比べて体の小さい猫は、体調か悪くなってから悪化するまでがとても早く、具合が悪い時には すぐに病院へ連れて行くことが大切です。
とは言え、猫にとって病院へ行くことは『相当なストレス』になるので極力避けたいのも事実。そのため【予防と健康状態のチェック】が欠かせません。
毎年のワクチン接種と健康状態を獣医さんに確認してもらうことと併せ、少しでもおかしいと感じたら すぐに対処ができるように、気が付いた時点で記録を残します。
記録する内容
- 写真を撮り、症状が始まった日時、具体的な症状をできるだけ詳細に
- 食事や水の量、排せつ物の回数・状態・量、体重、気になる仕草など
記録する理由
- 症状の進み具合、又は治る過程がわかり、万が一 悪化した際には獣医さんへ説明ができる
- 同じ症状が出た際にも記録を見返すことで対処方法がわかる
常備薬や経過観察の段階で問題がない場合も多いので、神経質にならずに対応します。
年1回のワクチン接種と健康相談
ワクチン接種は、ゆずは毎年1月、むぎは毎年9月、我が家に来てからずっと欠かさず『年1回』病院で行っています。
そのタイミングで獣医さんへ気になることを相談をしています。
最近では、そろそろ7歳を迎えるゆずの歯肉炎の状態と対策を相談したり、肛門腺を絞るのをお願いしたりと、事前に相談したいことを準備して当日に臨みます。
ワクチン接種は人間と同じように賛否両論がありますが、災害時など万が一逃げ出した際の感染症のリスクを考えて、我が家は接種することにしています。
脱水症 対策
特に猫は水を積極的に摂取する動物ではないので、日常から脱水に気を付けます。
環境の変化やストレスから水を飲む量が減ることもあるので、水分補給のための『だしスープやウェットフード(缶・パウチ)』を多めにストックして対処しています。
スープに関しては、食の細い『むぎ』でも進んで飲んでくれるので、夏の熱中症対策、冬の脱水症対策としても飲ませています。
▽具材がないスープ
▽具材があるスープ
常備薬とサプリメント、投薬に必要なアイテム
人に常備薬やサプリメントがあるように、我が家は猫の健康を考えた常備薬とサプリメントを揃えています。
もともとは虚弱体質な上に、大病で入院したり、眼球の摘出手術をしたりする『むぎ』のためにはじめました。
種類や量は、猫の性格・好み・成長に合わせて試行錯誤した結果、今の状態で落ち着いています。
目薬
元々は、『ゆず』を保護したボランティアの方からいただいたものです。
ゆず は、目をひっかいてしまうのか頻繁に目をショボショボさせ開きにくそうにしています。恐らくむぎ とのじゃれ合いや、目の周りを擦ってしまうからと思われます。
その為、市販で売られている犬猫用の目薬を常にストックしています。ちなみに保存場所は、冷蔵庫内のドア付近です。
これを常備することで目の違和感を感じたらすぐに対処でき、点眼した翌日には目の症状が落ちつくのでとても安心です。
▽今現在、使用している目薬
▽ボランティアの方が勧めてくれた目薬
アニマストラス - 酵素サプリメント -
目の大ケガのうえ虚弱体質、さらに元から少食で食べムラのある『むぎ』は便秘がちで辛そうだったので、お腹に良く、滋養強壮になるものを探す中で見つけました。
スイスで作られたペット用の酵素で、粉末と液体があります。我が家は計量しやすい液体にしています。人が飲んでも問題ないので味見しましたが甘い感じがしました。
毎朝 ドライフードとウェットフードを混ぜて与えますが、その中にティースプーン0.5~1杯程度を一緒に混ぜ込み与えます。
好みにより食べない場合があるようですが、我が家の2匹はアニマストラス単体でも大丈夫です。
最初は250mlを毎月購入していましたが、いまは1L(100ml)を購入して約4か月程度で飲み切る感じです。
整腸効果と毛並みの良さは 獣医さんのお墨付きをいただいており、今後も欠かせないアイテムです。
▽iwaki フタ付きオイル差し(M) 容器から移し替えておくと便利
錠剤から粉末にするアイテムとスポイト
健康優良児の『ゆず』は基本なんでも【丸飲み】するの子なので、錠剤をササミなどのおやつに混ぜて与えことができます。
問題は投薬が常に必要だった『むぎ』です。
こだわりの強い子なので、触感が固いものや苦い味は断固拒否。無理にスポイトの水と共に飲ませたり、苦い味がわかると泡を出して嘔吐するので困り果てました。
試行錯誤の結果、『人用の錠剤をカットするアイテム+錠剤を粉にするアイテム』を入手してからは、粉にした錠剤を味の濃いスープと混ぜて与えることで乗り切りました。
今後も投薬が必要になることを考えて、このアイテムは常備しています。
▽錠剤をカットする『錠剤カッター 』
▽錠剤をすり潰し粉にする『薬磨り潰し』
どちらも楽天・Amazonの取り扱いがありました。(2020年3月10日時点)
『災害の備え』のために意識していること
2016年に起きた熊本大地震の際に、ペットと『同行避難』と『同伴避難』についての課題が浮き彫りになりました。その後の起きた災害でも常に持ち上がる問題です。
【引用】
「同行避難」は、飼い主さんがペットを連れて避難をすることです。勘違いされている場合も多いのですが、飼い主さんとペットが共に生活する「同伴避難」ではありません。ただし盲導犬、介助犬、聴導犬などは同伴を認められています。
出展元: アクサダイレクト-いぬと暮らす、ねこと暮らす。-ペットの便利帳
災害時にペットを守るために。同行避難時の救護対策を確認しよう
ペットと暮らす世帯は年々増えているにも関わらず、ペットを受け入れられる避難所が不足していることで、車内や被災家屋での避難生活を余儀なくされる事例も多く起きました。
ペットと人、双方の福祉を考えると『同伴避難』が理想。理想と現実とのギャップにまだまだ課題が残ります。
▽ペットの同伴避難の現状と課題について
▽ペットをめぐる様々な問題(飼い主のモラルなど)
様々な活動をメディアが取り上げることで少しずつ認知されているとは言え、『避難所でペットと共に暮らせる同伴避難』が浸透するまでにはまだまだ多くの時間が必要です。
だからと言って、災害が起きずに待っていてはくれません。災害による悲しい別れ、飼い主と暮らせない子を生まないように、個人での対策を取る必要があると考えています。
▽ペットの同行避難について
ワクチン接種
前述しましたが、災害時にボランティアの方やペットホテルに預ける際に『ワクチン接種』が必須です。
犬については狂犬病の予防接種と共にワクチン接種が必要と聞きます。
自分自身が被災して一時的にでも一緒に暮らせなくなった時のことを考えると検討する必要があると感じています。
マイクロチップの挿入(迷子対策)
不妊去勢手術のタイミングで、我が家の猫にはマイクロチップを挿入しました。
問い合わせた際に、かかりつけの動物病院で対応可能とのことだったので、予約の際に一緒にお願いしました。
マイクロッチップの費用は、手術費と登録料が発生します。術後に登録用紙を獣医さんから受け取り、登録料を振込・記入後に書類の送付で申し込みし、登録完了のハガキが届けば終わりです。
気を付けなくてはいけないのは、手術後に登録まで行うのを忘れないこと。せっかくマイクロチップが入っていても照合データが登録されていなければ意味がないからです。
災害時に限らず、脱走などにより迷子になった際にも言えることですが、話すことができない猫にとって『飼い主の名前や連絡先の情報』は【命綱】になります。
マイクロチップに関して様々な見解がありますが、私はマイクロチップは現時点 有効だと感じています。
消耗品と水やフード類
災害時には物資などの流通がストップし、復旧後には人用の物資に集中するので、ペットシーツなどの消耗品と同様に水やフード類を備蓄する必要があります。
例えば水に関しては言えば、1人当たり1日3リットル、最低3日分と言われていましたが、最近は1週間分と考える向きもあります。
我が家は人の備蓄品に加え、猫の備蓄品をローリングストックで管理しています。
▽ローリングストックに関してはこちら
▽防災に役立つサイト
移動や滞在用アイテム
落ち着いた環境を好む猫にとって、人が行き来する場所、大きな音が鳴り響く環境はパニックを起こしたり、ストレスの原因になります。
さらに被災した家屋では、思わぬ脱走の危険があります。
そこで移動用のキャリーや折り畳みのケージ、猫のトイレなどを用意する事にしました。
これらは日常使うものと共に、何カ所かに分けて収納しています。
- 猫トイレ1台、折り畳みトイレ1つ
- 折り畳みケージ 小さめソフトタイプ 1個、大きめソフトタイプ 1個
- ケージ 3階建て・2階建て 各1台ずつ
- キャリー 大・中 各1台ずつ(通院でも使用)
- ハーネス(慣れるまで難しいです)
▽折り畳みトイレ
▽折り畳みケージ 小さめソフトタイプ
▽折り畳みケージ 大きめソフトタイプ
▽大きめソフトタイプは、猫トイレを入れても猫2匹が余裕で動き回れる大きさ
防災に関する書籍
ネットの情報に限らず、書籍も参考になります。
今回、記事に書ききれなかったことが多数あります。
以下の書籍は体験にもとづいた対策が書かれており、とても参考になりました。
▽猫と暮らす方に
▽『どんな災害でもネコといっしょ』について
▽犬と暮らす方に
最後に
2011年3月11日に東日本大震災がありました。その後も日本で多くの災害が起きています。
『日常生活、物流、インフラ』が常に約束されているものではないことを、私たちは知っています。
人に限らず家族の一員である犬や猫をはじめとするペットの健康と安全を願うのは、家族であれば当然の事だと思っています。
災害などの有事の時に国や行政の助けはもちろんありますが、それよりも早くその子たちを助けられるのは家族だけです。
ペットのための『災害の備え』は、人と同じ物でとはいきません。
日頃から、その子達それぞれの性格や特徴、生活スタイルに合わせた備えをするのが大切だと考えます。
これを機会に、簡単なものから取り入れたり、大切な家族の『健康管理』と『災害の備え』について みなさんも一緒に考えてみませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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