市中感染が既に広がっている中、「集団免疫」について考えてみました
これからは、自分が感染するタイミングが重要
昨日、感染した時に備える記事を書きました。
そもそも書いた理由は、自分が感染した時に病院へ行くことができないと思ったからなんですね。
関東のニュースをご覧になった方はご存じかもしれませんが、私の住む埼玉県。感染者を受け入れる病床が底を尽きました。やはりとしか思えませんでした。
もともと埼玉県は病院(医者)が少ない県と言われておりました。薄々気が付いていましたが、「埼玉はすぐに病床がいっぱいになる」という予想通りの結果に苦笑いしかでないです。
国や感染症専門の医師が言うことは
「検査をしない・できない」訳ですから、毎日報告される「感染者数」の意味は無いと思っています。すでに感染している人だらけなんですよね。
医師たちが「出歩かないで」「感染したら自宅で治す」と言っている時点で、感染を封じ込めるのではなく、「感染する前提」でお話されている訳です。
8割人との接触を避ける・・・というのは、感染しないように・・・よりも「重症者が一気に出るのをコントロールしたい」ということかと思います。
経路が不明な感染者が出た時点でしょうか、爆発的なピークを緩やかなピークにしたいと国は言っていました。
1000人を優に超える陽性患者が出た東京都知事が、危機感を抱き、封じ込めのために休業要請を出したいと動くのは当たり前の話で、2週間様子を見たいという国や他県の感覚が・・・ちょっと意味がわからない。
でも「感染する前提」ということを考えると頷けるのです。
国は「日本の医療では全ての感染者に医療を行き渡せる力が無いため「集団免疫」を付けて終息させる方が良い」と判断したのでしょう。
集団免疫とは
インフルエンザ予防接種はこれに該当しますね。
みんなが免疫を持っていれば、持病や体質から予防接種を受けられない人に感染するリスクが減り、一緒に感染せずに守られるので、自分達が予防接種を受けることがそういった方々を守る意味合いを持つのです。
ただ残念ながら新型コロナウイルスにワクチンがない以上、予防接種で免疫をつけることはまだまだ先の話。
となると、自己免疫力を高めて感染した時を考える方が現時点で建設的なのだと思います。
現実で起きている集団免疫のお話は、辻さんのツイートでみつけました。
編集部に新型コロナに感染し、完治した日本人の方からの手記が届きました。フランスの医師とのやりとり、自宅隔離、家族との接し方、遠隔診察について、様々な視点が、生々しく語られています。手記から見えてくる経度感染者の完治までの日々に迫る、
— 辻仁成 (@TsujiHitonari) April 9, 2020
今日の日記です。https://t.co/ZUIXaBOZ1u
尚、ツイートされた日記がこちらです。
ヨーロッパでは「集団免疫」で終息させる話は以前から出ていましたが、このお話で決定的になったかなと感じました。
個人レベルの対策は
2月の時点で夫だけにこっそり言っていました。「新型コロナウイルスにかかるなら先にかかった方が良い。後々になれば医療がひっ迫して病院が受け入れられなくなる。そうなった時に辛いまま自宅で治すのは嫌だ。」と。
私自身のように持病をお持ちの方や高齢の方は、新型コロナウイルスに感染するならタイミングが重要。
- 治療薬が出る
- ワクチンが開発される
- 絶対に感染しない
これらのいずれかで対策をと考えると、個人レベルで対策が取れるのものは無いのです。
そうなると「感染リスクを減らし、医療が受けられるタイミングまで持ち堪える」が経済的な面を含めてダメージが低そうです。
できるだけ感染リスクを回避して、医療がひっ迫している期間を避けようと考えると
- 会社が対策してくれない
- 休業要請してくれないと仕事にいかなくちゃいけない
- 在宅勤務が認められない
- 電車で通勤しなくちゃいけない
- 保障が無いと休めない
- 学校が休校にしてくれないと子供が危ない
等々は「自分の命(家族の命)」と天秤にかけて自己判断する必要が出てくる訳です。
冷たい言い方ですが、国や政府は個人レベルの生活をケアすることを考えていません。
国レベルで「どうやって経済を回し、この感染症による経済のダメージを少なくするか」と感染症が終息した後のことを考えている訳です。
今の現状、個人のニーズに沿った対策やケアを望んでも難しいと思います。
それであるならば、ひとりひとりが「自分で会社を休む・子供に学校を休ませる・お店を休業する」等の対策をとる方法が良いと思います。
最後に
今後は、埼玉県に限らず病床の限度を超えた感染者が出るために、入院ができない感染者が多くなる県がどんどんでてくると思います。
ちなみに4月10日時点、埼玉県は100人超えの方が入院できないでいます (泣)
いま感染しても病院のベッドが無いのですよ。とほほ。
残念ながら現状の対策やロックダウンしたとしても「完全な封じ込め」は無理です。
数か月の間「免疫を付ける = 感染する」とした集団免疫による終息が予想されます。
新らたな感染者のピークも第二波、第三波と押し寄せます。一度収束を見せた北海道ですが、人の移動により新たな感染者が二桁に上りました。これは北海道は第二波がきていると考えられます。
今後、少なくとも数か月、このような波がいくつも押し寄せた時、どれだけ医療現場が持ち堪えられるのか・・・。その時に、私たちの生活は持ち堪えられるのか・・・。(遠い目)
これからは感染した前提の金銭面や生活環境を含めシミュレーションを行い 「目の前のリスクと先のリスク」の両方を比べ、自分や家族にとって最小のリスクはどちらになるかを念頭に自分が取る行動を決める良いと思います。(これ大事です)
「助け合い・思いやり」は確かに大切です。それでも医療現場の状況から配偶者の感染を心配する声も多く聞かれます。子供の感染を恐れて、入学式以降は休みを決断した親御さんもいらっしゃいます。
みんながそれぞれ状況や立場が違います。
正直、正解が見つかりません。ただ責任感や使命感も大切ですが、自分の身と自分の家族を守れるのは自分達だけです。
国や政府、自治体に対して声を揚げ続けることと同時進行で、自分と自分の家族の先々を視野にいれて考えてみてはどうでしょうか?
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
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