情報弱者にならないために 「緊急事態宣言」の全都道府県に拡大による懸念について
不安や心配になる気持ちから、情報に飲み込まれないために意識すること
昨日夜遅くに「緊急事態宣言が全都道府県に拡大されたニュース」に驚いた方も多いでしょう。
また私の住む埼玉県を含む13都道府県(東京、大阪、北海道、茨城、埼玉、千葉、神奈川、石川、岐阜、愛知、京都、兵庫、福岡)が「特定警戒都道府県」に指定されました。
私自身は「特定警戒都道府県」に格上げされた(指定された)ことよって、今までの緊急事態宣言と何が変わるのか。どこかにわかりやすく説明されたサイトを探すも一向に見つからず(そりゃそうだ)
唯一見つかったのはこちら。(4月16日深夜時点)
「緊急事態宣言」の全都道府県への拡大を受け、4/7に更新したnoteを修正・追記しました。
— 新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会 (@senmonka21) April 16, 2020
日本の全地域のみなさまに、いま、拡散してほしいこと。#3密回避と接触8割減と外出1回#みんなでとどまって守ろう#助成金について知ろう#戦う相手は人ではなくウイルス https://t.co/l566s8F4t4
さらに今朝アップされた最新情報(17日朝の時点 )
どちらにしても情報が足りませぬ・・・
最新ニュース「緊急事態宣言」全国拡大「特定警戒」13都道府県 新型コロナ 4月17日 6時44分
今後、緊急事態宣言が指定されてなかった地域においては、様々な憶測や報道される情報によって混乱が出てくるのではないかと懸念しています。
理由としては「不安や心配といった心理」や「同調行動(同調心理)」から「買いだめ」や「デマ拡散」「便乗詐欺被害」など、感染の拡大と共に私たちの生活に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
最近では「トイレットペーパーが手に入らなくなる」というデマが拡散され、信用した人々が店舗に殺到して買占めたことから、トイレットペーパーを始めとしたペーパー類が一時期店頭から消えたことが記憶に新しいと思います。
対策としてか、いまだにこちらでは「ひと家族1個」の貼り紙が貼られ続けています。
このように不確かな情報を真に受けてしまうなど、大きく影響を受ける人の多くは「情報弱者」の方だと思います。
もちろん当人は自分がそうだと思ってもいないでしょうが・・・。
不安と心配とは
【引用】
心配:心を悩ます対象が比較的はっきりしている
不安:心を悩ます対象が比較的漠然としている
心配は、周りの人や先のことを気にかけている場合が多いでしょう。また、現在進行中のできごとに対して気にかけている場合が多いです。気にかけて面倒を見たり、世話をしたりするという意味で使われることもあります。
不安は、何か悪いことが起こるのではないかと気になっているのが「不安」という感情です。また、これから何かが起こりそうな場合に「不安」を感じる場合が多いでしょう。
出展元:スッキリ
何が違う?「心配」と「不安」の違い
このような心理的な傾向によって、人は言動が左右されるのですね。
今の状況で言うと、先の事が全くわからず漠然と不安に感じる時、経済的にやっていけるの心配になったりします。
情報弱者(別名:情弱)とは
【引用】
情弱とは、情報資源に満足にアクセスできない人や、情報を充分に活用できない人を指す俗称である。
コンピュータやインターネットが発達・普及している、現在の高度情報化社会においては、得られる情報の量や質の差が、社会的、経済的な格差を生みやすい。この格差は情報格差などと呼ばれる。この格差において不利な側に位置する人が情弱と呼ばれる。
なお、これまでは、ITインフラの整備度合いなどが、情弱であるか否かを左右する大きな要因となっていた。最近では、インターネットは利用できるものの、ITリテラシーが低いために、自分で検索を行わず、Q&Aサイトや電子掲示板などで初歩的な質問をするようなユーザーに対して、ののしる意味で用いられる場合も多い。
この説明の中にある「情報資源に満足にアクセスできない人や、情報を充分に活用できない人」の部分ですが、「満足にアクセスできない人 = ネットに馴染みのない高齢者やネット環境が無い人」とは限らないと思います。
後者の「十分に活用できない人」と重複しますが、情報が数多くあれど以下のような行動をする人も十分含まれると考えられます。
- 自分で深く調べない
- 視野が狭いため情報元が限られている
- 想像力が乏しく、多角的な物の見かたや考え方ができない
- 回ってきたチェーンメールを信じる
- 周りの人の発言や発信を真に受ける
- 「みんながやっているから」と同調しやすい
- 真偽を調べずそのままSNSで拡散する
- 支援や助成金などの公的な情報や仕組みを知らない 等々
人から聞いた・テレビで見た・YouTube動画やSNSで見た・・・まとめサイトを見るだけで判断するなどが該当しますね。
同調行動(同調心理)とは
【引用】
同調行動とは、「まわりの意見や行動に合わせて、自分も同じように行動をしてしまうこと」をいいます
同調行動は、意識的にする場合もありますし、無意識のうちに行っているケースもあります。
出展元:マイナビウーマン
同調行動とは? 同調行動がもたらすメリットとデメリット
こちらの記事でも書きましたが、日本人に多く見られる行動です。
例えば、火事や水害といった災害の際には、自分の身に危険が迫っていても逃げようとしない周りの反応に同調し、結果 逃げ遅れてしまう事例も多く、被害を大きくする要因の1つとも言われています。
また先に記した「情報弱者」にも多く見られますが、情報提供者の肩書や自分と距離が近い人の発信であればあるほどすっかり信用し、「みんながやっているから」と深く考えず簡単にリツイートしたり情報を拡散させることもこの心理が作用していると考えます。
具体的な対策は
情報に惑わされないために
この一言に尽きますが、「精度の良い情報を見極めて取り込む」が最も重要です。
テレビ・ネット共通で実際に私が行っていること
- 朝・夕の2回など決まった時間に最新ニュースを閲覧する
- 民放のニュース番組やワイドショーを見ない(不確かな情報で不安を煽り、百害あって一利なし)
- 日本の国営放送を見る(情報の片寄りが民法よりマシ)
- TBSストレートニュース ・日テレNEWS24
(土日や深夜に見る事が多い、速報に対応、最小限の事実だけ) - 海外ニュース番組と国営放送を見る(アメリカ・EU側のリアルタイムの情報を得るため、例えばBBC・CNN、日本語同時通訳の時間帯もある)
- BSワールドニュース(世界各国の最小限のトピックスを見るため)
- Yahoo!ニュースは必要なトピックスだけ厳選して見る(不確かな情報もトピックスに含まれるから)
- ツイートは全て疑ってかかる(情報の発信元を必ず調べ、添付されているリンクの記事なども熟読必須)
私は日本語と少しの英語程度しかわかりませんが、もし他言語に対応できるのであれば、海外のニュースでどのような対応をしているか、日本と比較したら良いと思います。
沢山ある情報の中で取捨選択をし、正確な情報のみを選んで得ましょう。
選んだ情報をそのまま鵜呑みにせず、「自分だったら・・・他の人だったら・・・」と想像力を持って目の前のことだけでなく先のことを考えましょう。
目の前にいない他の人とその人の家族や立場、背景にまで想像が及べば、無闇な「買い占め」や周りに対して疑心暗鬼になることもないですよ。
心を健やかに保つために
- 不安から心を閉ざさずに、落ち込む要因を見つめる
- 情報を遮断せず、不安だからこそ正体を見る、しっかり調べて事実を知る
- 動物や自然の画像や音を生活に取り入れる
- ネットやテレビなど情報から離れる時間を設ける
- 湯船につかったり、運動したり「身体のケア」にフォーカスする
- 好きなことを面白可笑しく楽しむ
- ユーモアを忘れない
- 先のことを考えないではなく、考えて落としどころを見つける
最近、良い方法だなと自画自賛しているのが「自分のツイッターのタイムライン上に、リアルな情報関連ツイートと動物関連のツイートを混在させること」
タイムラインを眺めてみると「心がすり減るニュースや事実のツイート」の合間に「ほっこり動物関連のツイート」がサンドイッチのように挟み込まれている状態です。
この動物関連ツイートは、休業している動物園・水族館などの飼育員さん達が飼育している動物たちの近況を投稿してくれています。おススメは「#臨時休園中 #休園中の動物園水族館」
ツイートされる最新ニュースや情報を見て、怒りや不安など負の感情が出てきても、目の端に動物動画などが自然に目に入るので必然的にほっこり和みます。
和むと自然に口元がほころんで、ついさっき溢れてきた負の感情がすーっと消えるんですね。
またこの方法もおすすめ。
好きなことを楽しむでは、食べることが大好きな私。例えば、アイスクリームが好きなので、そのまま食べるのではなくアレンジをします。
ハーゲンダッツのようにちょっとリッチなアイスとワッフルコーンを買ってきて、なんならイチゴも買ってきて「道の駅もてぎ」の期間限定アイス「おとめミルク」風を作って食べたりします。
外出自粛中、行けないならその味に近づけて、次に行くことをさらに楽しみにすれば良いと思うのです (笑)
他にも好きなことをする時間を設けています。例えば、ゲームが好きなので「ファイナルファンタジーⅦリメイク」をこつこつ進めてたり、本も読みますし、猫と戯れたり昼寝もしたりしますよ。
最後に
急ピッチでワクチン開発が進んではいるとは言え、アメリカやEU諸国も捉えているように、実際に私たちがワクチン接種を受けることができるのは「来年の冬ごろ」
これから少なくとも2年程度は今の様に先が見えない不安と向き合い続けることになると予想できます。
またアフターコロナと耳にするようになりましたが、新型コロナウイルスの広がる前と後では世界情勢も大きく様変わりします。当然、自分の生活や経済も大きく影響を受けることになるでしょう。(これについては今後 記事に書きたいと思います)
経済的にも社会的にも新型コロナウイルスの戦いはまさに「長期戦」の覚悟が必要になるわけですね。
そんな中でサバイバルするためには「いかに自分の心を健やかに保ち続けるか」が鍵になります。
情報を活かすも殺すも、受け取る側の本人の心の状態によって変わりますし、心が体に大きな影響を及ぼすことは既にご存じと思います。
<まとめ>
- 不安や心配というメカニズムは生きていれば当然あるもの。それらと上手く付き合う方法を得ましょう。
- 情報は全て減らすのではなく、精度を高めた上で受け止められる量にコントロールし、心と体を健やかに保ちましょう。
- 情報をシェアする時は、その情報が「真実」かどうかを確認しましょう。
嘘の情報を拡散することで、善意からの行動だとしても意図せずに加害者になることがあるので気を付けましょう。
情報をしっかり見極め、自分の心を平静に保てるように、私も引き続き自分で色々試してみたいと思いますし、知り得たことは今後もこの場でシェアできたらと思っています。
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
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